三次で広島のグループ製作
子どもの健全育成に取り組む広島市西区の市民グループ「おやじ日本広島」が10日、三次市上田町の平田観光農園にツリーハウス3棟を完成させた。里山の手入れを通して親子の絆を深めるのが狙い。親子の遊び場として自由に利用してもらう。 ツリーハウスは山の斜面にあるヒノキなどの立ち木を柱に利用。高さ2〜4メートルの位置に木の板を敷いて丸太や薪などの間伐材で広さ約15平方メートルのやぐらを組んだ。4月から会員たち20〜30人が月1回程度集まって造ってきた。 この日は、三次市や広島市など県内の親子連れ約100人が仕上げ作業に参加。ツリーハウスそばの道路沿いに雑木で高さ約80センチ、幅約20メートルの柵を設けて完成させた。家族4人で参加した会社員藤岡大悟さん(30)=広島市中区=は「ふだんは仕事で子どもをかまってやれない分、今日は父親らしいところを見せることができた」と話していた。 約2ヘクタールの土地は会員で同農園の平田克明会長(73)から無料で借りている。2010年から遊歩道や休憩所を整備してきた。グループの堀川寛会長(53)=同市西区=は「親子で森を楽しめる場所として定着させるためツリーハウスを増やしていきたい」と話していた。(野平慧一) (2013.11.12)
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