井原市教委、「2学期」8年で幕
井原市立の幼稚園、小中高全32校が2014年度、2学期制から3学期制へ戻ることが11日、正式に決まった。授業時間確保などを目的に、06年度に採用された2学期制は8年で幕を閉じる。この日の市教委の臨時教育委員会議で承認された。 市役所であった教育委員会議には、藤井秀彦委員長たち委員5人が出席。「成績表の回数が減ることで、学習課題を克服する機会が減った」などと指摘した検証委員会の提言書を踏まえて議論した。 委員からは「成績表の回数を増やしてほしいという保護者の思いに応えられる」「子どもに向き合う時間を多く持てた2学期制の精神は引き継いでほしい」などの意見が出た。採決では全員が移行に賛成した。 会議後、委員でもある片山正樹教育長は「学力向上と、生徒指導充実の両面に配慮し、教育のさらなる充実を図る」と話した。市教委は啓発リーフレットなどを作り、保護者たちに周知する方針という。(小川満久) (2013.11.12)
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