福山の小学校長を停職処分 広島県教委 広島県教委は8日、校長室で起きた窃盗事件や全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)の解答用紙の紛失を隠蔽(いんぺい)したとして、福山市立多治米小の川崎行輝校長(57)を停職6カ月の懲戒処分にした。校長は同日付で辞職した。 県教委によると、校長は同校の臨時教諭(25)が8月8日、校長室の机にあった財布から3万円を盗んだことを把握したのに、同13日に市教委の聞き取り調査を受けるまで報告しなかった。市教委には前日、匿名で情報提供があったという。 同校では5月以降、校長室の金庫から児童の学級費や積立金の紛失が続発。計10万3400円がなくなった。同様に情報提供を受けた市教委が2度にわたり聞き取り調査をしたが、校長は「金庫の奥から見つかった」とうそをつき、教頭(57)たちに口止めをした。8月29日の3度目の調査で紛失を認めた。 その後、福山東署の捜査で臨時教諭が学級費などを盗んだ疑いが浮上。臨時教諭は窃盗罪で起訴されている。 さらに昨年4月、6年生約70人が受けた全国学力テストの解答用紙を紛失し、報告していなかった。県教委の調査に「不祥事を出したくない保身から報告できなかった」とし、誤って廃棄した可能性が高いと釈明した。県教委は教頭も報告を怠ったとして減給10分の1(1カ月)にした。(門脇正樹) (2013.11.9)
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