山口県、小中高生向け作製へ 山口県は本年度、小中高生に向け、がん検診の重要性などを訴える副読本を作る。がんで亡くなる人の割合が47都道府県で5番目に高く、検診受診率も全国平均を下回っているため、正しい知識を身に付けてもらう。 副読本はA4判で20ページ程度を想定。小学校高学年向けと、中高生向けの2種類を作る。がん発症のメカニズムや患者・死亡者数の推移、県のがん対策などを紹介。検診による早期発見、早期治療の効果などを訴える。 本年度中に計4万部を作製し、県内の国公私立の小中高校に配布する予定。来年度から保健体育や総合学習などの授業で活用してもらう。県地域医療推進室は「子どもの時からがんを学んでもらい、患者や死者を減らしたい」としている。 同県によると、昨年は県内で4918人ががんで亡くなった。人口10万人当たり346・3人で、全国で5番目に高い。県は2011年度に18・4〜32・5%だった検診受診率を、16年度にがんの種類によって40%か50%に引き上げる目標を掲げている。(村田拓也) (2013.11.6)
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