津和野の青原小 施工不良問題 町教委、リース費用想定上回る 青原小(島根県津和野町)の校舎に施工不良が見つかった問題で、町教委は31日、同校敷地に予定する仮校舎の建設を、リース費用が想定を上回ることを理由に断念する方針を明らかにした。同校は9月から8キロ離れた日原山村開発センターで授業をしており、町が新校舎の完成期限とする2015年3月まで、1年半近くバス通学を強いられる。 町議会臨時会で明らかにした。町教委によると、仮校舎建設について、プロポーザル方式での契約を目指し約5千万円の概算費用を県内のリース業者2社に示したが、ともに辞退したという。町教委の世良清美教育次長は「仮校舎の建設を断念し、現状の施設を引き続き使用せざるを得ない」と述べた。 全校児童28人はスクールバスで町中心部にある同センターに通学している。仮校舎の完成は当初、同センターへの移転から4カ月後の14年1月に予定していた。 また、町は31日、同小の校舎解体工事を随意契約で堀建設(同町)に7560万円で発注する工事請負契約議案を町議会臨時会に提案した。契約の透明性確保のため競争入札の実施を求める意見が町議から続出したが、下森博之町長は「一刻も早く元の学校生活に戻したい。14年度末の新校舎完成を目指す」と随意契約による新校舎完成までの期間短縮の必要性を強調。町議会は8対7の賛成多数で同議案を可決した。(石川昌義) (2013.11.1)
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