図書4000冊や児童室
広島市南区段原山崎2丁目に11月1日、新しい段原公民館が開館する。同区段原日出町にあった旧公民館は2006年度、市の段原東部地区再開発で取り壊され、市が同区霞1丁目に設けたプレハブ仮設に移転していた。再開発で街並みも、住む人も変わる中、公民館は絆を結い直す拠点となる。 新しい公民館は段原山崎第2公園の隣で、鉄筋2階建て延べ約1200平方メートル。幼い子どもと保護者向けの児童室を設け、図書コーナーでは旧公民館の約3倍の約4千冊を貸し出す。階段に手すりを付け、エレベーターを設置するなどバリアフリー化した。事業費は3億5800万円。 段原地区は比治山の陰となって原爆投下時の被災から免れ、古い街並みが残った。再開発事業の都市計画決定は1971年。対象74・5ヘクタールのうち、西部(48ヘクタール)は2006年に法的に事業完了した。東部(26・5ヘクタール)も本年度で終わる。 利用者は新しい公民館を「新旧住民の幅広い世代が新たな絆をつくる場となれば」と期待する。同区段原1丁目の主婦小川順子さん(66)は「子どもたちとの触れ合いが楽しみ」と話した。 1日は地区住民が開館記念式典を開き、2、3の両日は施設を見学できる。6日から利用が始まる。電話082(281)3792。(新山京子) (2013.10.31)
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