中国新聞


内定率2年ぶり改善
山口県内高校生


   

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 山口労働局は、来春卒業を予定する高校生の9月末現在の就職内定状況をまとめた。2年ぶりに改善し、昨年同期比8・6ポイント増の59・3%。この10年間では2008年度の60・2%に続く2番目の高水準となった。

 企業の選考活動が解禁された9月16日以降、初の取りまとめ。就職を希望する3006人のうち、昨年同期比9・1%増の1782人が内定した。

 求人数は2967人と昨年同期より17・3%増えた。卸売・小売業45・7%増、建設業37・3%増など、安倍政権の経済政策「アベノミクス」による景気回復への期待感を反映した。求人数の多い製造業は7・1%増。県内9カ所のハローワーク別では、製造業の求人が減った徳山(17・0%減)だけが昨年同期を下回った。

 9月末の就職内定率はこの10年間、04年度の44・9%から上昇を続け、ピークの08年度に60・2%に達した。しかし、リーマン・ショックの影響で09年度は49・2%に急落。その後は、昨年度を除いて緩やかな回復基調が続いていた。

 山口労働局は「ことしは早めに求人を出す企業が多く、内定率の改善につながった」と分析。地域や業種によって求人にばらつきがあるため、企業訪問をして積極的な採用を働き掛ける。(村田拓也)

(2013.10.29)


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