中国新聞


学力テストの応用問題、県平均下回る
福山市教委分析「基礎部分は定着」


   

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 福山市教委は25日、市立小中学生の2013年度の全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)の分析結果を発表した。国語、算数・数学とも基礎知識はおおむね定着しているものの、応用力が必要な問題は広島県平均を下回るものが目立った。

 調査は文部科学省が4月に、小学6年生と中学3年生を対象に実施。福山市では小学生4268人と中学生3619人が、各教科で基礎知識をみるA問題と、応用力を試すB問題に挑戦した。

 小学生の平均正答率は国語A65・9%▽同B51・3%▽算数A79・5%▽同B60・3%。中学生は国語A76・4%▽同B67・1%▽数学A62・9%▽同B42・4%。

 小学校は両教科ともA問題が県平均を上回る半面、B問題は1・4〜1・0ポイント下回った。中学校は全てで県平均を2・1〜0・3ポイント下回った。中学校は08年度以降、全てで国・県の平均以下が続いていたが、12年度からは国平均を上回るものも出ている。市教委は「基礎部分は定着してきた」とみる。

 一方、国語は事例や根拠を挙げ、自分の考えをまとめる力が不足。算数・数学は表や資料から必要な情報を取り出したり、ある事象が成り立つ理由を説明したりする力の向上が課題という。市教委は「学んでいることの意味を、実感を伴って理解させるため、授業力を高める」としている。

 また調査は生活習慣や学習意欲も分析。正答数が多い層は「授業で自分の考えを発表する」などの特徴があった。逆に正答数が少ない層は、平日にテレビやゲームに費やす時間が多い傾向があったという。

(2013.10.26)


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