福山市が助成→町内会が設置・管理
福山市の町内会が、市の助成を受けて空き地に設ける住民管理の公園「子ども広場」の100カ所目が、近く完成する。企業の進出により人口が急増した1969年度に創設。世紀をまたいでも住民ニーズは根強く、息の長い制度となっている。 市公園緑地課によると、行政が用地を取得するのに比べ、町内会が地区内の空き地所有者と契約するため、ニーズに合った広場が素早く確保できるという。さらに所有者には固定資産税が減免され、長期間の活用につながっているとみる。 制度は、150〜千平方メートルの広場の整備費の半額を25万円を上限に補助。75年前後にできた子ども広場が多く、合併地域にも広がった。2012年度は3件の申請があった。 100カ所目は、沼隈町の浜組自治会の「浜組子ども広場(仮称)」。自治会が約380平方メートルを所有者から借りた。住民がボランティアで整地や安全柵の取り付け、タイヤの遊具やベンチも設置する計画だ。 浜組自治会の場合は、沼隈地区独自の補助金も活用。村上侃(つよし)会長(69)は「広場は地区の念願で助成は助かる。1月には早速とんどで使って親睦を深めたい」と話す。 備後4市では三原市も、町内会などの「児童遊園」設置に助成している。(衣川圭) (2013.10.22)
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