中国新聞


乳児用園舎が大臣賞
福山の前田さん設計 つくし保育園
「柔軟なデザイン」評価


   

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日差しを和らげる羽板を取り付けた乳児用園舎

 福山市北吉津町の1級建築士前田圭介さん(38)が設計した同市木之庄町のつくし保育園の乳児用園舎が、本年度日事連建築賞(日本建築士事務所協会連合会主催)の最高賞となる国土交通大臣賞に選ばれた。

 木造平屋118平方メートル。外観は上から見るとラッカセイのように中央部がくぼんでいる。ガラス張りの壁の周りには日差しを和らげる羽板を複数取り付け、木々が茂る庭との一体感を演出した。内部は保育士が作業するスペースの床を低くし、乳児目線になるよう工夫している。

 同園の依頼で2010年から設計し、昨年4月に完成した。甲斐弘美園長は「木の温かみを感じられ、乳児の成育に適している。保護者も安心して預けられると言ってくれる」と話す。

 本年度の応募作品157点の中から「柔軟なデザインで新たな建築の可能性を示している」と評価された。

 前田さんは「受賞は自信になる」と喜んでいる。(渡部公揮)

(2013.10.11)


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