中国新聞


社会見学 小1置き去り
尾道の学校 バス乗車時気付かず


 尾道市の田熊小が2日に1、2年生の社会見学で愛媛県今治市を訪れた帰り道、1年生の男児1人を置き去りにして出発したことが8日分かった。観光客が保護し、同校教諭が児童を迎えに行った。けがはなかったという。

 同校や市教委によると、児童57人と引率の教職員5人が参加。バス1台で大三島の公園「安神山わくわくパーク」などを訪れた。公園から帰る際、点呼をして全員を確認したが、バス乗車後の点呼はしなかったという。バスは午後2時15分ごろ、出発した。

 出発から約5分後、観光客が1人でいる児童を見つけて土産物店に連れて行き、店が学校に連絡した。バスは既に高速道を走っていたため、同校から別の教諭が迎えに行った。

 同校は2日夕に児童の保護者に謝罪。3日の参観日で他の保護者に謝罪した。岩田千賀子校長は「安全確保について危機管理意識が甘く、申し訳なかった」と話している。市教委は再発防止に向け「点呼をマニュアル化するなど、学校に安全確保の徹底を呼び掛ける」としている。

(2013.10.9)


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