広島市立小学教諭 黒板前 ポーズとらす 広島市内の市立小学校でクラス担任の男性教諭が、児童が忘れ物をした際、ポーズをとらせて写真撮影する行為を繰り返していたことが3日、市教委への取材で分かった。市教委によると、教諭の行為は懲戒処分や訓告の対象にはならないものの、同校が「不適切な指導」として注意した。広島県内では、ここ数年で、不適切な指導として教諭が校長の注意を受けたケースは他にもあるという。 今回、学校から注意を受けた教諭のクラスでは、女子児童1人が体調を崩し、9月下旬から不登校が続く。保護者によると、病院でこの教諭への不信感が原因との診断を受けた。この女子児童はポーズをとらされたり、写真撮影されたりはしていないという。 市教委などによると、この教諭は1〜7月に複数回、忘れ物をした児童を教室の黒板の前に立たせ、両手を顔の前に置いて片足を上げるポーズで「許してにゃん」と言わせた。デジタルカメラでその様子を撮影し男女11人分計12枚のデータが残っていたという。 市教委によると、今回のケースは、不登校になった女児への直接の行為ではなかったことや、他の児童への悪影響がみられないことなどから、懲戒処分などの対象にはならないという。 県教委と市教委によると、ここ数年の「不適切な指導」としては、背中を平手打ちする▽胸ぐらをつかむ▽頬をつねる▽長時間正座させる―などの行為があった。市教委指導第1課の市川昭彦課長は「不適切な指導がないように再度、教職員への指導を徹底したい」と話している。 (2013.10.4)
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