中国新聞


通学路の犯行 不安募る 尾道殺人未遂事件
保護者や学校 見守り強化


   

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事件現場となった通学路で、教員(手前右)に見守られて登校する児童生徒=30日午前8時、尾道市長江2丁目(画像の一部を修整しています)

 尾道市長江2丁目の県道で27日夜に近くの会社員男性(46)が男に刺された事件を受け、周辺の学校は30日、登下校する子どもの見守り強化などの対応に追われた。通学路が現場となった事件に、保護者や住民は不安を募らせた。

 同日朝、現場付近では、児童に付き添う親や、見守る教員の姿があった。地域住民も自宅前などに立ち「おはよう」のあいさつとともに「一人で出歩かないように」などと声を掛けた。長江小まで孫を見送った男性(75)は「しばらくは送迎する。塾や友だちの家に行かせるのも不安」と話した。

 周辺には同小のほか中学や高校もある。同小と長江中によると、この日、児童たちの登下校を見守る教員を5〜10人程度増やし、町内会などを通じて住民、保護者にも巡回を依頼したという。

 市教委は事件直後の27日夜と28日朝、メール連絡網に登録している保護者に、子どもの夜の外出を控え、複数での登下校を呼び掛けるメールを一斉配信した。

 尾道署の調べでは、27日午後7時15分ごろ、会社員男性が自宅を出たところ、背後から男に首と腹を刺されて重傷を負った。(木原由維、鈴木大介)

(2013.10.1)


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