中国新聞


矢掛高存続へ協議会 町が10月設立、支援検討


 岡山県矢掛町は10月、生徒数が年々減少している同町矢掛の矢掛高(419人)の存続を支援する協議会を設立する。将来的な学校再編を見据え、県教委などへ働き掛けをする考え。関連予算20万円を含む2013年度一般会計補正予算案が19日の町議会定例会で可決された。

 協議会は、山野通彦町長を会長とし、同校関係者、地域住民、町議たち十数人で構成。10月中に設立総会を開く。県教委へ存続を働き掛けるほか、通学生を増やすため、通学費補助など財政的な支援を検討する。

 04年度に矢掛商業高を統合して再スタートした矢掛高。県教委はことし2月に策定した県立高教育体制整備実施計画で「18年度までのさらなる再編整備は極力回避する」としている。ただ町は将来的な他校との統合や廃校へ危機感を持ち決断した。

 山野町長は「まちづくりを進める上で、矢掛高は欠かせない。存続させるべく、町として力を尽くしたい」と話している。(小川満久)

(2013.9.20)


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