祭り・球技大会で人気
府中市がイベント時におむつ替えや授乳スペースとして使えるよう導入したキャンピングカー「ベビサポ号」が猛暑の今夏、一時の涼を取る「移動休憩所」として活躍している。導入時には予定していなかった利用法だが、市は「役に立てば」と活用を呼び掛けている。 ベビサポ号は昨年3月、子育て世代の外出支援のため、490万円をかけて購入した。通常のキャンピングカーだが、約4平方メートルの空間にあるベッドや椅子が授乳などの場所になり、3、4人が同時に利用できる。これまでの出動は19件。民間の行事にも主催者に無料で貸し出す。 7月27日の備後国府まつりにも出動。炎天下の会場でエアコンを効かせた車内は「オアシス」で、近くの救護所に体調不良で訪れた2人が休息した。8カ月の長男悠翔君への授乳で利用した同市中須町のアルバイト小笠原稔子さん(31)は「中は涼しくて子どもが泣きやんだ」と歓迎する。 球技大会に休憩所として借りた旭学区育成協議会の中司純也会長(42)も「この夏は熱中症対策が必須。学校が耐震化工事中だったので、車両はありがたかった」と話す。 車を管理する市企画財政課は、引き続き車の存在をアピールし、幅広い活用を促す方針という。(筒井晴信) (2013.8.13)
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