中国新聞


子育て支援へ遊休地開放
安佐北区の自宅でサロン、遊びの場拡充


   

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整備を計画する交流広場で、子どもを見守る吉川さん(左端)

 広島市安佐北区亀山の主婦吉川洋子さん(63)が、自宅を月2回開放して子育てコミュニティーサロン「ノンナのリビング」を開いている。育児支援を充実させようと、新たに自宅近くの遊休地を地域の交流広場に整備する。

 「子どもが大きくなったね」―。3カ月〜3歳の9人と20〜30歳代の母親11人が先月中旬、サロンに集まり、昼食にカレーを食べたり、庭で水遊びをしたりして会話を弾ませた。初参加の井上友美さん(33)=同区三入=は「アットホームな雰囲気。普段は話し相手が少ないので楽しい」と顔をほころばせた。

 「ノンナ」はイタリア語で祖母の意味。近所の若い子育て世代を自宅に誘ったのがきっかけで、転勤などで近くに知り合いが少ない母親の居場所をつくろうと、2011年10月からサロンを始めた。第2・第4金曜日の午前10時〜午後3時に開催。計30組の母子が利用して、リピーターも増えている。

 農業体験イベントなどを企画して屋外でもくつろげる場所づくりを目指し、近くの遊休地約100平方メートルに交流広場を今年中に整備する。ベンチや日よけの屋根をつけ、バーベキューをしたり子どもと遊んだりしてもらう。母子以外の地域住民にも開放する予定だ。

 吉川さんの長男夫婦が近くで運営するニートやひきこもりの若者を支援するNPO法人「ブエンカミーノ」とも連携。利用者が耕した畑で、収穫祭も計画する。吉川さんは「子育て中の葛藤を話してもらい、多世代で交流してほっと一息つける癒やしの場になれば」と期待していた。(中川雅晴)

(2013.7.2)


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