三次市立図書館は今月から、移動図書館「ころぶっくる号」の巡回を同市甲奴町から市内全域に広げた。 君田町の君田小では児童74人が軽トラックの荷台の棚やコンテナにある漫画や図鑑など約700冊を見定め、計210冊を借りた。6冊を持ち帰った3年山田愛希君(8)は「本を多く読んで勉強に生かしたい」と話していた。 移動図書館は市に合併する前の旧甲奴町が始めた。ことし4月までは甲奴町だけが巡回エリアだった。お年寄りや子どもへの貸し出しをより増やすため、市全域の小学校や自治会などを回ることにした。1カ月間10冊まで借りられ、1カ月後に来る移動図書館か近くの市立の図書館に返す。 内藤孝治館長(58)は「地元の図書館が遠くてなかなか行けないお年寄りにも気軽に利用してほしい」と話している。(重田広志) (2013.5.23)
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