市、近く選考委設置
三次市は市立の十日市保育所(十日市中)と愛光保育所(三次町)の運営を、来年7月に民間に委託する。近く業者を選ぶための委員会を両保育所それぞれに設け、委託先を決める。 同市の保育所の民間委託は、2008年9月に東光保育所(四拾貫町)で先行して取り入れた。市は「子どもの数が多い保育所で日曜日や祝日の保育など保護者のニーズに応えるには、柔軟な民間のノウハウが必要」と判断。12年2月から十日市と愛光、酒屋(東酒屋町)の3保育所の民間への委託を検討していた。 十日市と愛光の保護者会と市は4月に民間委託を申し合わせた。今月下旬に保護者3人と、市幹部や学識経験者たち計11人で業者選考委員会を両保育所それぞれにつくり、業者を募る。8月に市が業者を決める。同委員会費として市は本年度当初予算に約40万円を計上している。 市は本年度に154人いる十日市を約1億円で、98人の愛光を8千万〜9千万円で委託する予定。両保育所を業者に引き継ぐ作業を来年4月に始める。 両保育所の保育士たち約50人は、市が運営する他の19保育所に移る見通し。市保育課の安井正則課長は「保護者の声を尊重して計画を進めたい」と話す。 インフルエンザなど病気が治りかけた子どもを預かる病後児保育を市内の保育所で唯一行っている酒屋については、病後児保育を民間に任せるかについて結論が出なかったため、今回の委託を見送った。(重田広志) (2013.5.15)
|