楽しく読書し活動34年
東広島市高屋町の小谷小の保護者たちでつくるグループ「小谷なかよし文庫」が、子どもの読書活動優秀実践団体として文部科学大臣表彰を受けた。同市の団体の表彰は初めて。読み語りや文庫設置など34年間の活動が認められた。 市立図書館がなかった1979年に結成。児童に多くの本に親しんでほしいと、保護者4人が小谷公民館(現小谷地域センター)で読み語りを始めた。企業や個人の寄付金で買ったり住民にもらったりした約2500冊で同年、公民館に「なかよし文庫」も設けた。 子どもの卒業などでメンバーは入れ替わり今は10人。月1回、同校図書室で読み語りをし、各学年の教室も年1回ずつ回る。同校に月1回の移動図書館車が来た時は、子どもの本選びも手伝う。 子ども読書の日の4月23日には体育館で、全校児童約250人を前に読み語り会を開いた。スクリーンに絵本を映して昔話などを読み、図書室の使い方を紹介する手作り紙芝居を披露した。 小山知吾紀(ちあき)代表(40)は「小谷小やこれまでのメンバー、読み語りを楽しみにしていてくれた子どもたちのおかげ。今後も読書の楽しさを伝えていきたい」と気持ちを新たにしていた。(安道啓子) (2013.5.9)
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