中国新聞


避難場所に安全ガラス
三次の小中4校の体育館に480枚


   

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十日市小で、張り替えた安全ガラスを点検する社員

 三次市十日市東のガラス販売施工会社、田村ガラスは、災害時の住民の避難場所として市が指定する地元の4小中学校の体育館のガラスを、割れても破片が飛び散りにくい安全ガラスに張り替えた。創業100周年を記念し、取り組んだ。

 十日市、三次、八次の3小学校と三次中の体育館の窓を一新した。中にフィルムを挟んだ合わせガラスを使った。4校で計約480枚を施工。約300万円かけた。

 同社は1913年1月創業。記念事業を検討する中で、避難場所への安全ガラス提供を思い付いた。2011年3月の東日本大震災発生、同11月に三次市で最大震度5弱を観測した地震を体験したことも要因となった。

 避難場所の窓ガラスが割れて足元に危険が及んではいけないと、地元であり、市内でも比較的人口の多い地域の避難先になる4校へ寄贈を決めた。

 市教委は「万一の際に住民の安心・安全の確保につながる」と感謝している。

 同社の田村修二会長(79)は「地元に育ててもらった企業。培った技術で地域の防災に貢献できればうれしい」と話している。(重田広志)

(2013.2.18)


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