中国新聞


子育て、見守り合おうよ
地域に独自交流の動き


   

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交流会で親子と話をする佐藤さん(左端)

 ▽福山市のボランティアが発案

 福山市の依頼を受け、生後4カ月までの乳児家庭を訪問している女性ボランティア「キラキラサポーター」(154人)の中で、独自に親子交流会を開く動きが出てきた。地域ごとに横のつながりを育むきっかけにし、持続的な互助の仕組みづくりを目指す。

 市によると、サポーターのうち8人が、自発的に3グループをつくって活動している。駅家町の佐藤勢子さん(62)は昨年6月、近くの仲間と2人でスタート。民生委員たちの協力も得て町内の集会所で月2回交流会を開く。毎回10〜30人の親子が参加。歓談をする中で育児の悩みを打ち明け合うこともあるという。

 佐藤さんは2009年、市のサポーターに登録。訪問育児相談をする中で「子どもと一日中家にいると、息がつまりそう」「『ママ友』がほしい」との切実な声を聞いた。乳児期の後も継続的な支援が必要と感じ、交流会を思いついたという。

 市は今年2月、サポーター2人以上のグループを対象におもちゃなどの無償提供を始めた。佐藤さんたちのほか、大門町、沼隈町の2グループにも支援している。

 佐藤さんは「母親の孤立や児童虐待を防ぐため、息長く、お互いで見守られる仕組みをつくりたい」と話している。(久保友美恵)   

(2012.5.30)


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