中国新聞


団地の「子育て応援団」 安佐北区の自治会
月2回会館開放


   

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勝木台交流会館でトランプをして遊ぶ児童と住民

 広島市安佐北区の住宅団地「ひろしま勝木台」の可部勝木台自治会が、放課後の児童の居場所づくりに乗り出した。「子育て応援団」として、住民が月2回、地元で維持管理している勝木台交流会館を拠点に子どもたちを見守る。

 毎月第2、第4木曜に会館を開放し、住民2、3人が午後2時半から6時ごろまで常駐する。児童に宿題を教えたり、一緒にゲームをしたりする。隣接する公園で遊ぶ児童にも注意を配る。

 ひろしま勝木台は現在、約900世帯約3千人が暮らす。児童数約350人で、共働き家庭も多い。児童が通う亀山小近くには放課後に低学年を受け入れる児童館がある。ただ、同小や児童館から団地まで2キロ以上離れており、地元で子どもを見守ろうと計画した。

 会館では2006年4月から毎週金曜、母親グループ「子育てサロン どーなっつ」が乳幼児と母親の交流サロンを開く。これが好評で、同自治会は小学生まで切れ目のない受け入れにニーズがあると判断。今年3月15日から子育て応援団をスタートさせた。

 2回目の4月12日には児童10人が訪れ、住民とトランプをして遊ぶなどして過ごした。

 「地域のお年寄りの生きがいづくりにもつなげたい。どーなっつとも協力し、住民の交流拠点になれば」と同自治会の佐々木理博会長(70)。同小の仲野睦子校長は「児童が地域で日常的に幅広い世代と関われる。安全面からもありがたい」と感謝している。(有岡英俊)

(2012.4.17)


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