松江市が最終報告 昨年4月に開園したしんじ幼保園(松江市宍道町)の園舎が沈下していた問題で、松江市は21日、市議会全員協議会で業者側の施工ミスが主原因だったと最終報告した。 同園では昨年9月、建物を支える基礎くい113本のうち、74本が固い基礎地盤に到達していなかったことが判明。現在は園舎の一部が最大7・6センチ沈んだ状態になっている。 市は第三者機関の調査報告を踏まえ、くい打ち業者が、土質に合わないくい打ち手法を適用したことが沈下の主な原因だったと説明。市側の責任については「技術的な専門性が高く、市側が施工監理することは難しかった」として否定した。 市は今後、園舎の地下にくいを追加する補強工事をする。受注した地元建設業者3社でつくる特別共同企業体(JV)と調整した上で、5月着工、2012年度内の完了を目指す。約4億4千万円と見込む補強費用は、JV側に負担を求める。(明知隼二) (2012.3.22)
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