2011年度福山市教委、防犯を強化 福山市教委が2011年度把握した不審者情報は105件(7日現在)で、保護者への電子メール配信を始めた06年度以降で最多となった。市教委や市、警察、企業などでつくる「市こども110番事業ネットワーク会議」は12年度、子ども向けの防犯訓練を充実させ、被害防止を図る。 市教委は、市内の全小中高校からの情報を集計。これまで最多だった09年度1年間の95件を既に10件上回っていることが分かった。昨年12月末時点の内訳は「声を掛けられた」が全体の33%で最多。「体を触られた」24%、「下半身を見せつけられた」14%と続く。約半数は小学生女児だった。 ネットワーク会議は19日、霞町のまなびの館ローズコムで会合を開催。不審者に遭ったら、近くのタクシーや商店に助けを求める小中学生向けの訓練実施を決めた。通学路の商店や医療機関などにも参加を呼び掛ける。 ネットワーク会議事務局を置く市青少年課の松田宗久課長は「子どもだけでなく、商店主や住民に対策を浸透させる訓練にしたい」と話した。(久保友美恵) (2012.3.20)
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