中国新聞


地域ぐるみで学校支援 廿日市の佐方・大野東小に本部
授業補助や下校付き添い


 地域ぐるみで学校運営を支える学校支援地域本部が、廿日市市の佐方小と大野東小にできる。保護者や住民が授業の補助や本の読み聞かせ活動などでサポートし、児童の学力向上や安全確保などを図る。

 両校とも本年度中の発足を予定。学校、PTA、町内会などの代表が参加して活動方針を決める地域教育協議会を設置し、学校と住民の調整役となる地域コーディネーターや、住民ボランティアが活動する。

 佐方小では発足に先立ち、住民有志が23日から図工や書写の授業の補助を始める。10年以上続く住民のクラブ活動指導は本部事業として引き継ぐ。

 大野東小でも、住民有志が昨年5月に始めた本の読み聞かせ活動を本部事業と位置付ける。また、昨年10月に家庭科でスタートした住民による授業補助を本部事業として他教科にも拡大。4月からは下校時の児童の付き添いなども予定する。

 学校支援地域本部の設置は文部科学省が2008年度から推進。市教委は09年度から小中学校に働き掛け、市立の中学10校と小学19校では、学区エリアが重なる大野中と大野西小の共同の本部が09年10月、友和小の本部が10年5月に発足した。

 市教委生涯学習課は「今後も設置校を増やし、学校を中心とした地域活性化につなげたい」としている。(村上和生)

(2012.1.21)


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