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元保育所、触れ合いの場に
福山の鞆、園児減で3月末閉園


   

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ふれあいサロンに展示した鯛網船の模型などを説明する稲葉理事長

 福山市鞆町の住民が3月末に閉園した鞆平保育所を交流施設「鞆の津 ふれあいサロン」として活用している。一人暮らしの高齢者が増える中、住民がいつでも集える場所として活用する。22日は子ども向けに「忍者ごっこ」の催しを開く。

 敷地約1840平方メートルに残る木造平屋の園舎は、一部の通路やトイレをバリアフリー化した。屋内は午前10時〜午後4時、園庭は日没まで開放する。遊び場として訪れた子どもと高齢者たちの間に触れ合いが生まれる。

 体操教室や映画上映会なども企画。かつて鞆港を行き交った鯛網(たいあみ)の木造船模型なども展示している。

 同保育所は市立で、1965年に定員120人で開設した。園児は2月時点で16人に減少。同保育所と他の保育所1カ所、幼稚園1カ所と統合され、4月に認定こども園「鞆こども園」になった。サロン運営のため、住民たち15人がNPO法人「鞆の人と共にくらしを」を設立。6月から管理している。

 鞆小学校区の65歳以上の高齢化率は7月1日現在、41・9%で市内で4番目に高い。サロンがある平一町内会は住民約140人のうち20人近くが一人暮らしの高齢者という。

 同法人の稲葉繁人理事長(65)は「家に閉じこもりがちな一人暮らしの高齢者や、子どもたちが世代を超えて顔を合わせる地域の拠点にしたい」と話している。(水川恭輔)

(2011.10.6)


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