中国新聞


震災記事 授業にどう活用する?
尾道で学習会


   

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東日本大震災などを題材に、新聞の活用法を話し合った県NIE学習会

 広島県NIE学習会(県NIE推進協議会主催)が1日、尾道市東御所町のしまなみ交流館であった。県内の小学校から大学までの教員や大学院生計約40人が教育現場での新聞の活用法を探った。  広島大大学院で研究する中学校教諭1人と大学院生3人の計4人が、東日本大震災の記事を使った学習指導案を発表した。  うち祇園東中(広島市安佐南区)の岩渕満教諭(38)は、新聞8紙の1面記事を配り、模擬授業をした。地方紙では生活情報や被災者を励ます記事が多く、全国紙は福島第1原発の話題を大きく取り上げるなど、視点が異なることを説明した。  栗原小(尾道市西則末町)の佐伯知恵子教諭(46)は、投書欄の記事を使って討論する国語の授業を報告。福山市の駅家西小と春日小、東広島市の原小の教諭も、写真から記事のタイトルを付ける実践などを紹介した。  発表を聞いた広島文教女子大の村上典章教授(55)は「小学生から新聞に親しませる工夫が大切だ」と話していた。(鈴木大介)

(2011.10.2)





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