定員内不合格防止へ 三次市教委が、基礎学力の不足がちな市内の小、中学生の補充学習に力を入れている。今春、公立高一般入試(選抜U)を受験した市内の中学3年生の中で、定員内不合格者が相次いだことが背景。市教委は受験を控えた中学3年生を重点に学力向上を図る。 市教委によると、今春の公立高一般入試で、当時の中学3年生19人が受験校の学力を満たさなかったとして定員内不合格となった。19人は公立高入試2次募集(選抜V)受験などを経て、結果的に全員進路は決まったという。 市教委は、本年度当初予算に約260万円を計上し、市内全38の小、中校に児童・生徒数に応じて分配した。分配金は各校の判断で、補充学習に必要な教材の購入費に充てている。補充学習に参加する生徒は学校側が指定する。 市教委によると、2〜3月の一般入試受験の追い込み期に毎年、地域の元教諭やPTAがボランティアで受験生を指導している中学校もあるという。 白石欣也(よしなり)教育次長は「生徒たちが希望通りの進路を選べるようにサポートしたい」と話している。(重田広志)
(2011.9.28)
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