中国新聞


朝の通勤通学、44%利用 自転車レーン、常設へ
福山市が実験安全性評価


   

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 福山市は、市中心部の車道で実施した自転車レーンの社会実験結果をまとめた。朝の通勤通学の時間帯は、自転車利用者の約44%がレーンを通行。アンケートでは安全性への評価が高かったため、市は常設を目指す。

 実験は5月20日〜6月2日の14日間、JR福山駅から南へ延びる市道福山駅箕島線の約500メートル区間で、車道両端に一方通行の自転車レーン(幅2メートル)を設けた。

 5月30日の調査では、午前7時半〜8時半に現場の市道を通行した自転車354台のうち155台が、レーンを選んでいた。午前7時〜午後7時の12時間では、計2072台のうち約32%の654台がレーンを通った。

 アンケートでは、期間中にレーンを利用した642人の約61%、脇の歩道を利用した歩行者319人の約48%が「安全になった」と回答。ただ、60代以上の歩行者は約53%が「自転車と接触の危険性が減ったと思わない」などと効果を疑問視している。

 市は、国道2号から野上町交番前まで約800メートル区間で常設を目指し、県公安委員会や住民と協議する。ほかに@福山駅手城線A北吉津曙線B地吹大渡線C伏見旭町1号線―でも整備を検討する。(武内宏介)

(2011.9.16)


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