中国新聞


人材育成講座を開発 広島県内21大学が連携策
検討会、最終会合


 広島県や県内の大学などでつくる大学連携推進方策検討会は14日、広島市中区で最終会合を開き、国際化に対応する人材育成講座の共同開発など、大学活性化に向けた新たな連携策をまとめた。

 最終会合には県内の全21の国公私立大や県商工会議所連合会などの代表が出席した。

 連携策は人材育成の充実と情報発信の強化が2本柱。

 人材育成の充実では産業界で国際的に活躍できる人づくりを目指し、複数大学による新たな講座の開発に取り組む。複数大学の学生や社会人が学べるサテライトキャンパスの設置も検討する。

 情報発信の強化では、複数の大学が共同で、高校生や高校の進路指導担当者を対象にした県外での大学説明会を開催することなどを盛り込んだ。

 会合後、座長を務めた県の下村節子県民生活部長は「大学や産業界と力を合わせ、若者の県外流出を着実に減らしたい」と話した。

 検討会は、本年度から10年間の県総合計画「ひろしま未来チャレンジビジョン」で掲げる人材育成強化の一環として県が5月に設置。県内全ての四年制大学が初めて同じテーブルに着き、連携策を検討した。(門戸隆彦)

(2011.9.15)


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