海田町、予算案に計上 広島県海田町は、妊娠しても流産や死産を繰り返す「不育症」の治療費の助成に乗り出す。広島県内の自治体では初という。 医療保険が適用されず、全額自己負担となる一部の検査や治療の費用について1人30万円を上限に助成する。子育て支援のまちづくりを進め、若い世代の地域定住にもつなげるのが狙い。町は対象者の治療費を平均30万円と試算。6日開会した町議会定例会に上程する2011年度一般会計補正予算案に、5人分150万円を盛り込んだ。 町によると、妊娠経験のある女性の2〜5%が不育症とみられ、町内では年間10人程度とみている。 一般的に2回連続して流産、死産すると不育症と診断される。要因と考えられるのは子宮の形や甲状腺の異常などで、治療すれば8割程度は出産できるという。 不育症の治療費の助成制度は真庭市が2008年度、全国で初めて導入した。町によると現在、岡山県の4市など導入する自治体が広がっている。(和田木健史) (2011.9.7)
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