中国新聞


生後8週から預かります
尾道2保育園 8月から申請受け付け
産休明け職場復帰を支援


 尾道市内の保育園2施設は10月、乳児の受け入れを生後8週間からに早める。産休が終わって直ちに職場復帰しなければならない母親を支援する。8月から入所申請を受け付ける。

 受け入れを早めるのは、社会福祉法人が運営する吉和保育園(沖側町)と大慈保育園(瀬戸田町)の2施設。月曜−土曜日までの午前7時半〜午後6時に預かる。

 労働基準法は、産前6週間、産後8週間を休業期間と定めている。市によると、市内には中小企業が多く、育児休暇制度が確立されていない会社もあるという。産休明けですぐ職場復帰する女性も多く、生後8週間からの乳児保育への要望が強いという。

 かつて旧御調、向島の両町では2005年まで、旧瀬戸田町では06年まで、生後8週間から受け入れる施設があった。合併後、公立と社会福祉法人の保育施設は旧尾道市の「生後6カ月からの受け入れ」に統一された。

 現在、私立の保育施設もほぼ同様で、1施設だけが生後1カ月から受け入れている。

 市子育て支援課の有光貢課長は「地域ごとに産休明けの乳児を受け入れられるよう、施設を増やしたい」と話している。(渡辺裕明)

(2011.7.16)


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