11月にも広島市 保健・助産師が研修 子育てに影響懸念 産後うつや、その関連が疑われる児童虐待が社会問題化しているのを受け、広島市は出産間もない母親を対象に訪問支援を初めて実施する。早期に症状を把握して改善につなげ、子育てへの悪影響を防ぐ。 保健師や助産師が心身の不調を訴える母親の元を訪問。精神状態や子どもに抱く感情など約30項目の質問をする。うつの症状がみられる場合は、医療機関の受診などを勧めるほか、本人の承諾を得てカウンセラーも派遣する。 スタートは11月以降。それに先立ち、10月から保健師や助産師、民生委員たちに産後うつの理解を深める研修を開催する。6月の市議会定例会で研修費など約140万円を盛り込んだ補正予算案が可決されている。 こども・家庭支援課の仁井敏子課長は「不安を抱えたままの育児は子どもの成長に影響が出やすい。うつの早期発見、治療につなげたい」としている。(野田華奈子) (2011.7.6)
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