中国地方、12年度以降 ▽少子化、学生獲得競う 中国地方の私立大38校のうち、2012年度以降に学部学科の改編を予定するのは現時点で10校に上ることが24日、中国新聞のまとめで分かった。このうち12年度は8校と、過去5年間との比較では07年度に次ぐ多さ。背景には少子化に伴う学生の獲得競争がある。 中国新聞社は6月中旬、5県の全38校にアンケートを送付。回答した35校のうち8校が12年度以降に学部学科新設を予定していると答えた。2校は無回答か無記入だったが、文部科学省に12年度設置を届け出ている。 12年度は、吉備国際大(高梁市)が通信教育部心理学部を設け、通信制課程の導入を計画。徳山大(周南市)は人間コミュニケーション学科、東亜大(下関市)は心理臨床・子ども学科と国際交流学科の開設に備えるなど各大学で動きがある。 13年度は広島都市学園大(広島市南区)が系列の専門学校の理学療法と作業療法の2学科を大学の学科にする方針。広島国際学院大(安芸区)も同年度の学部再編を検討する。 各大学は学生獲得を目指し、資格や技術の習得を重視した教育内容の充実を進める。 他の学部新設予定=広島工業大(生命=佐伯区)▽安田女子大(教育、心理=安佐南区)▽岡山理科大(生物地球=岡山市)。学科新設予定=広島女学院大(国際教養学部国際教養など=東区)▽環太平洋大(体育学部健康科など=岡山市)(門戸隆彦、赤江裕紀) (2011.6.25)
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