中国新聞


夢一歩 高校生レストラン
三原「にこばれ」
総合技術高食デザイン研が月1回


   

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開店に向けてカレーを試作する宮崎部長(中)たち食デザイン研究部の生徒

 ▽調理師など志望 仕込み・接客実践

 三原市本郷南の総合技術高食デザイン研究部の生徒が7月9日から月1回、土曜日の昼食時に同市城町の交流スペース「にこばれ」でレストランを開く。ランチの仕込みから調理、接客まで全てを生徒が担う。

 店名は「にこばれレストラン」。初回は正午からカレーライスとサラダ、デザートのセット20食を500円で提供する。生徒10人程度で仕事を分担する。

 交流スペース近くで雑貨店を運営する市民グループ「みはらまちづくり兎(と)っ兎(と)」が発案した。2010年春ごろ、三重県で高校生によるレストランが人気を集めているのを知り、「若い力で市中心部を活性化させたい」と同高に打診した。元喫茶店を改装して同年11月に「にこばれ」をオープンさせたNPO法人が、受け入れた。

 食デザイン研究部は調理師や管理栄養士などを目指す食デザイン科の生徒を中心に、約40人が所属する。開店に向け校内や現地で料理の試作などを続けている。顧問の江種慶子教諭は「外部の人に料理を提供できる貴重な機会。生徒の励みになる」と期待する。

 当面は12年3月まで続ける予定で、反響をみながらメニューの充実や提供数の拡大も検討する。3年宮崎玲部長(17)は「大勢に喜ばれるお店にしたい」と張り切っている。にこばれTel0848(61)1025。(和泉恵太)

(2011.6.14)


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