中国新聞


DV対応や自立支援強化へ
児童課に母子相談員
廿日市市


   

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DV対応や母子家庭の自立支援について打ち合わせをする母子相談員(中央)と家庭児童相談員

 廿日市市は本年度、増加傾向にある配偶者からの暴力(ドメスティック・バイオレンス=DV)の相談体制や母子家庭などの自立支援を強化するため、児童課に新たに「母子相談員」を配置した。

 母子寡婦福祉法では、母子家庭などの就労や養育の相談・指導に当たる「母子自立支援員」の制度がある。市は自立支援員が担う役割に加え、増加するDVや離婚相談などに対応するため、独自に社会福祉学などの知識がある専門の嘱託職員1人を「母子相談員」として配置した。

 同市では、これまで児童虐待や養育相談などを担う家庭児童相談員2人がDV相談にも対応してきた。母子相談員は家庭児童相談員と連携し、窓口や電話での相談や支援制度の紹介、家庭訪問などに当たる。

 市によると、同市に寄せられたDV被害の相談件数は昨年度、25件。過去最高だった2009年度と比べ1件減少したが、依然高水準にある。市児童課は「女性からの相談にきめ細かく対応していきたい」としている。(山本秀人)

(2011.5.7)

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