中国新聞


松陰高で初の入学式
錦の広域通信制 夢に向け決意新た


   

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入学生代表の言葉を述べる三槙さん(中央)

 休校していた岩国市錦町の向峠(むかたお)小の校舎を活用して1月に開校した広域通信制高校の松陰高で16日、初の入学式があった。新入生18人が新たな一歩を踏み出した。

 新入生11人を含め、保護者や地元の人たち約70人が出席。葉狩忠司校長が「人情に厚い向峠で、卒業後も役立つコミュニケーション能力を身に付けてほしい」とあいさつした。

 入学生代表として、三槙沙也佳さん(15)=防府市岸津=が「英語を学び、海外へ行く夢を実現させたい」。西山克子さん(57)=山口県周防大島町伊保田=が「高校で学習したいと思っていた願いが、かなった」と決意を新たにした。

 在校生による花束贈呈や、地元の向峠神楽保存会による演舞もあった。松陰高は市から校舎を借りて開校。市は開校に合わせ、休校だった向峠小を3月末で廃校にした。同高は、スクーリング(面接指導)やリポート提出などを通じて単位を取得する。16日までに1人が卒業し、3人が在籍している。(佐々木裕介)

(2011.4.17)


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