中国新聞


被災者と提供者サイトで仲介 
中古の子ども服・おもちゃ・絵本


   

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被災者に贈る子ども服を手に、サイト開設のきっかけを語る大喜多さん

 ▽安佐南区主婦3人「阪神」の経験生かす

 広島市安佐南区の主婦3人が東日本大震災の被災者に子ども服や絵本、おもちゃを贈るための仲介サイト「はじめのいっぽ」を開設した。支援したい側は、提供できる服などの写真を掲示。被災者がそれを見て気に入れば、提供者側の負担で送る。阪神大震災でのボランティア経験からマッチングの重要性を認識した成果という。(山本乃輔)

 開設したのは同じアパートに住む大喜多悦子さん(36)、小田原理恵さん(31)、原田真紀子さん(30)。いずれも幼児を育てる立場から「仮設住宅などで生活を始める時、子ども服が必要になる」と感じたのがきっかけだ。

 大喜多さんは神戸市灘区に住んでいた1995年、阪神大震災に被災。2カ月後に淡路島で支援物資を仕分けるボランティアをした際、倉庫に未開封の段ボールが山積みされているのを見て、必要な物を必要なだけ直接届ける重要さを痛感したという。

 募集するのは、子ども用の中古の服、おもちゃ、絵本の3種類。提供者、被災者とも登録(無料)する必要がある。被災者は中国地方など他のエリアに避難している人も対象。

 既に子ども服62点、絵本34冊が集まった。課題は被災者へのサイトの周知だ。「つてをたどって被災地にPRをしたい。何かしたいと思うママにとって、支援を始める『いっぽ』にしてほしい」と話している。URLはhttp://www.gokigen‐yasai.com/hajime

(2011.4.9)


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