東広島、分離新設 494人で出発 生徒数の増加に伴い、東広島市西条町の西条中から分離新設された同町の中央中が7日、初の入学式を開いた。新入生と西条中から移った2、3年生、保護者たち計約850人が出席し、新設校としての第一歩を踏み出した。 市立中学校の新設は1991年の高美が丘中以来20年ぶりで、中央中の生徒数は494人に上る。 入学式で奥村和幸校長は「多くの経験をし、社会に役立つ人になってください」とあいさつした。新入生205人を代表し、藤川ひな子さん(12)が「第1回入学生としての自覚と誇りを持ち、仲間と力を合わせて勉強や部活動に一生懸命取り組む」と誓いの言葉を述べた。 校舎はコの字形の鉄筋3階建て延べ6450平方メートルで、中庭を設けて採光性を高めた。体育館は鉄筋2階建て延べ1900平方メートル。敷地面積は約3万5千平方メートルで、グラウンドはサッカーコート1面、テニスコート4面が同時に取れる広さがある。 校舎屋上に太陽光発電パネル110枚を備え、使用電力の一部を賄う。1階の生徒用入り口近くに仕組みを説明したパネルと発電量を示すモニターを設け、環境教育に生かす。総事業費は約26億3千万円。 西条中の生徒数がマンション建設などで急増したため、2007年に分離新設が決まり、市が09年から工事を進めていた。8日には蔵田義雄市長たちが出席し、開校式を開く。 1年池田翔香君(12)は「制服も校舎もピカピカで気持ちいい。友達をたくさんつくりたい」と期待に胸を膨らませていた。(安道啓子) (2011.4.8)
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