新年度から福山市教委作製 小学校に配布へ 福山市教委は2011年度から、市ゆかりの人物を題材にした漫画本を作製する。活字離れの進む子どもたちに気軽に郷土の魅力を学ばせる目的で、小学校に無料配布する。広島県教委は「なじみやすく、地域を知る手段の一つとして有効だ」と期待を寄せている。 漫画本は約200ページ。象徴的なエピソードで人生を描く。文豪井伏鱒二(1898〜1993年)や童謡作詞家葛原しげる(1886〜1961年)、社会教育家山本滝之助(1873〜1931年)たちの中から取り上げる人物を1人選ぶ。作画は市出身の漫画家に依頼する。 漫画本は、羽田皓市長が昨年10月の「子ども議会」で作製する方針を示していた。初年度は市教委の学芸員たちが資料収集し、出版社に脚本作りを委ねる計画で、約300万円を予算化した。12年度中に市内78小学校の5、6年生と特別支援学級の各教室に1冊ずつ配布する。 市教委文化課の村上寿広課長は「子どもたちが福山に誇りを持てる内容に仕上げる」と話している。(門脇正樹) (2011.3.23)
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