中国新聞


高野の2保育所統合へ
庄原市 中学跡地に13年開所


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現在の高野中校舎。解体し跡地に高野保育所(仮称)を新築する

 庄原市は、同市高野町の下高、新市の2保育所を統合し、現在の高野中を解体した跡地に高野保育所(仮称)を新築する。2011年度一般会計当初予算案に、実施設計や中学校校舎解体工事費など計約5千万円を計上。13年4月開所を予定している。

 2保育所はいずれも築30年以上を経て老朽化。少子化で園児数も合計定員75人に対し58人(10年4月時点)にとどまっている。

 高野中は校舎などの耐震強度不足のため、ことし4月から近くの旧庄原格致高高野山分校に移転する。現校舎を解体した跡地約6900平方メートルに木造平屋約800平方メートルの保育所を建設する。

 地元の木材を使い、太陽光や木質バイオマス、地中熱を活用するなど地域や環境に配慮した建物にする方針。12年度に建設し、総事業費は約4億5千万円を見込んでいる。

 市は指定管理者制度の導入を検討する。3歳児未満の受け入れ枠や延長保育の時間を拡大できるメリットがあるという。市高野支所市民生活室の岸達三室長は「高野小や、移転する高野中とも近くなり、交流や連携が進むことも期待できる」と話している。(梨本晶夫)

(2011.3.8)


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