昨年の広島県内中高生 770件県警、全校で講習へ 広島県内で2010年に発生した中高生の自転車事故が計770件に上り、4年ぶりに増加した。信号無視など道交法違反が要因となったケースが6割近くに上る。県警は11年中に県内のすべての中学、高校に警察官を派遣し、安全講習会を開くことを決めた。(山崎雄一) 県警によると、中学生の事故が256件、高校生が514件だった。合計では09年より計65件増加した。 事故原因では、道交法違反があったケースは計435件と、全体の56・5%を占めた。うち坂道を減速しないまま下るなど「安全の不確認」が99件で最も多く、飛び出しなど「交差点での安全進行違反」の90件、通行人など周囲の動きに対する「不注視」の59件と続いた。 県警は「事故につながる違反に対する認識が薄い」とみる。交通ルールの指導が必要と判断し、県内のすべての中学、高校計411校を対象に安全講習会の開催を決めた。各校に警察官を派遣。自転車事故の形態を紹介しながら、夜間走行時の点灯や安全走行などを呼び掛ける。 県警は「進学、進級時を重点的に学校を訪問し、交通マナーやルール順守に対する意識づけを図りたい」としている。 (2011.2.16)
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