図書館に育児コーナー 青少年センター廃止
広島県海田町教委は2011年度、同町南幸町の町図書館に併設する町青少年センターを廃止し、遊具や絵本を備えた子育てコーナーを整備する。育児支援と図書館の利用促進の相乗効果を狙う。 コーナーは、小学低学年以下の子どもと保護者を対象にしたオープンスペース(120平方メートル)が中心。青少年センターのホールをカーペット敷きの床とクッション性のある壁に改装し、滑り台などの遊具やソファを置く。 壁際には半径3メートルの半円形に遮音カーテンを設置。読み聞かせ活動や人形劇上演などの場とする。別に、授乳やおむつ交換のできる個室を設ける。 絵本など500冊の購入費を含む事業費は1200万円。図書館の機能拡充に使える国の交付金を活用する。町教委は4月以降に着工し、夏にオープンさせる予定でいる。 青少年センターでは現在、ダンスと卓球の6講座に計約90人が通う。講座は10年度末で廃止する予定で、町は「青少年の健全育成に向けた施策は別に考えたい」としている。(澄田真) (2011.1.27)
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