中国新聞


コンビニ受診減へ子ども救急ノート
安芸高田市 保護者に配布へ


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 軽症の子どもの救急受診を減らすため、安芸高田市は「子どもの救急ノート」=写真=を作った。緊急性のない軽症で救急外来を受診する「コンビニ受診」が増えると重症患者の救命に支障が出る恐れがあり、その抑制を図る。3100部作製し乳幼児を持つ保護者たちに配布する。

 A4判、19ページ。子どものかかりつけ医師の確保▽発熱▽腹痛や嘔吐(おうと)▽けいれん―など16項目にわたって対処法などを解説している。また、病院に向かう前に、受診が可能か確認の電話を入れるよう求めている。

 市福祉保健部によると、昨年4〜10月に市内で117人の子どもの急患があった。うち8〜9割は軽症だった。病院側から軽症受診への対策を求められ、救急ノートを作った。

 市は、乳幼児健診などの際に保護者に渡すほか、約20の保育所・園、幼稚園に配る。保健医療課の久保ヒトミ課長は「救急ノートの簡略版も作り、保護者に浸透させたい」と話している。(椎木一郎)

(2011.1.8)


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