小学校近くに移転 連携へ 地域の子育て拠点目指す
庄原市東城町の小奴可(おぬか)保育所を運営する小奴可尚和会が、小奴可小近くに新園舎を建て、今月初めに移転した。同小との連携をさらに深め、地域の子どもを一緒に育てていく。隣接する私立保育所と公立小が連携を図るのは同市では初めて。 新しい保育所は小奴可小の北約50メートル。同会の土地約4320平方メートルに木造平屋695平方メートルの新園舎を建てた。床暖房施設や園児が昼寝をするロフトなどがある。総事業費は約2億6千万円。市が4分の3の約2億円を補助した。15日に落成式をする。 同保育所は0〜6歳の64人が通い、約半数が同小に進む。今後は、乳幼児期から学齢期にかけての密な連携を探りたい考え。 近く同小児童による新園舎の見学会をする。児童が作る紙芝居の園児への披露や、遊具を使った交流などのアイデアも出ている。 小奴可小の清永尚子校長(55)は「児童と園児がいつも顔を合わせられ、自然と交流が深まる。学習成果の発表の場などで細やかな連携をし、子どもたちを育てていきたい」と楽しみにする。 保育所の吉川由基子所長(64)も「連携を深め、地域の子育ての拠点となりたい」と話している。(菊本孟) (2011.1.8)
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