保育士が園内に石窯 庄原
庄原市板橋町の敷信(しのう)みのり保育所の保育士小田和彦さん(37)が、園庭脇に石窯を築いた。「子どもたちにおいしいパンやピザを食べさせたい」との思いで初挑戦。約5カ月間かけて完成させた。 石窯は高さ約1・5メートル、幅約1・8メートル、奥行き約1・5メートル。上部はドーム型となっている。三次市内の知人方で直径約20センチの石を軽トラック2台分集め、土台を組んだ。耐火れんが330個を使ってドーム部分を作った。製作費約18万円は保育所関係者からの寄付や教材費を充てた。 子どもたちは、まき運びを手伝い、焼きたてのパンを「おいしい」とほおばり、石窯を「パン工場」と呼ぶようになった。小田さんは「石や土で作り、まきで焼く窯。自然の恵みも感じ取ってほしい」と願っている。(梨本晶夫) (2011.1.7)
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