使い切りカイロ 鉄粉で藻場造成 水産・海洋系発表大会
長門市仙崎の水産高水産科学部の3年生3人が、全国水産・海洋系高校生徒研究発表大会で最優秀賞を受賞した。使い切りカイロの袋に入っている鉄粉を活用し、海の藻場造成を進める取り組みが高い評価を受けた。 部長で海洋科学科の光木慎太郎さん(18)、ともに海洋技術科の森本由香里さん(18)と伊藤祐希さん(18)。 東京都港区の東京海洋大で3日にあった全国大会では、地区代表の7校が研究を発表。審査員がテーマの独自性、内容などを1200点満点で採点した。 水産高の発表「ながとふるさと緑化プロジェクト―地域と一緒に取り組む環境教育」は885点。2位の宇和島水産高(愛媛県)に12点差をつけ、最優秀賞となった。 水産高の発表は、使用済みカイロを地域で回収し、鉄粉をだんご状にして海底に沈め、発生した鉄イオンで海藻の成長を促す―との内容。光木さんは「有終の美を飾れた」と喜ぶ。顧問の安部豊教諭(42)は「全国から問い合わせがある。この藻場再生の取り組みが広がれば」と期待する。(浜村満大) (2010.12.23)
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