中国新聞


山口県立大が校舎移転構想
山口キャンパス分断解消へ


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 山口県立大(山口市)は2日、国際文化学部や社会福祉学部、看護栄養学部栄養学科などがある本館側キャンパス(桜畠)を、国道9号を隔てた北側の新キャンパス(宮野下)の敷地内に移転させる将来構想を発表した。総事業費や計画年数は未定としている。

 同大によると、本館側キャンパスの校舎は、床面積の約8割に当たる部分が築30年以上で老朽化が進んでいる。耐震工事の必要性や、キャンパスの分断解消による学生負担の軽減の観点から移転構想をまとめた。

 新キャンパスは山林など用地約22ヘクタールのうち1993〜95年に造成された約9ヘクタール。造成地の南側に看護栄養学部看護学科の校舎や講堂があるが、北側は空き地になっている。

 構想では、新キャンパスを、体育館や運動場▽学部や大学院の校舎▽地域との交流拠点施設―の3ゾーンに分ける。事業費の財源は県からの支援を想定している。記者会見で江里健輔学長は「学生に満足してもらえ、地域住民の期待に応えられる構想」と強調し、実現を目指す考えを示した。(石井雄一)

(2010.12.3)


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