とび2級 高校生が合格 中四国で初 地元職人が協力
県立広島工業高(広島市南区)建築科の男子生徒3人が、国家技能検定の「とび2級」に合格した。中四国9県の各職業能力開発協会によると、高校生の2級合格は中四国地方で初という。地元の職人の協力で人材を育てる同校の取り組みが実を結んだ。 3年の新川晴也さん(18)山縣怜史さん(17)三宅悠介さん(17)。夏休みなどを利用して職人から指導を受け、足場の組み方などの技術を磨いた。3人とも2年生の時にとび3級を取得しており「高い技術を身に付けたい」と7、8月に試験に挑んだ。 将来、新川さんは1級建築士、山縣さんは高校の建築科教諭、三宅さんは建築関連の仕事に就きたいという。 同校は中国建設躯体工業連合会(中区)などと連携し、8年前から職人による技能実習を始めた。2008年には別の3人がとび3級に合格。09年はとびと左官の3級に計17人、今年は2級と3級に計23人が合格する成果が出た。 担当の清水博雄主任教諭(55)は「現場で役立つ技と知識を身に付けてもらうのが狙い。今後も挑戦する気持ちを教え続けたい」と話している。(新山創) (201011.11)
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