中国新聞


広島・島根
公立4大学 就職タッグ
3年対象 初の合同講座


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就職試験を想定した集団討論に取り組む学生

 広島、島根両県の公立4大学は15日、大学3年生を対象にした初めての合同就職講座を県立広島大広島キャンパス(広島市南区)で開いた。厳しい雇用情勢が続く中、学生に就職活動への意識を高めてもらうのが狙い。

 県立広島大のほか、島根県立大(浜田市)広島市立大(安佐南区)尾道大(尾道市)。講座には4大学の学生60人が参加した。

 学生は、最近の雇用情勢や就職活動の流れについて講義を受けた後、就職試験の模擬体験として集団討論に臨んだ。10グループに分かれ、「就職するなら地元か大都市か」をテーマに討論したり、他のグループの学生の積極性や発言内容を採点したりした。

 広島労働局によると、昨年度の広島県内の新規大学卒業者の就職内定率は88・5%。約千人が就職先未定のまま卒業した。県立広島大広島キャンパスの本年度卒業予定者の就職内定率は8月末で69・7%。昨年同期を3・4ポイント下回る。

 雇用情勢に好転の兆しが見えない中、島根県立大が、合同就職講座の開催を県立広島大に提案。広島市立大と尾道大にも呼び掛け、講座内容を企画した。

 県立広島大3年の竹本真士さん(20)は「就職に向けた他の大学の学生の動きを知ることができ、刺激になった」と話していた。(永山啓一)

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